夕方少し彼と逢う
「ゆうべはゴメン」謝ってくれたけど。。。

無言のまま彼を抱いた
気持ちはまだ彼にある

昔付き合った男に私を殴る男がいた
些細な事で怒り、私を罵り殴った
ゆうべの彼はあの男と同じ目をしていた
彼も女を殴る男かも知れない
私はいつか彼に殴られるのかも知れない

普段の彼はいつも優しい目をしている
いつも笑顔
だから好きになった

だからこそ怒りの感情を剥き出しにする彼を見ると
そのギャップに苦しむ

別れ際に
「ゆうべの事、気にしてないから」
と彼に告げた
いずれこのセリフが自分の首を締める事になるだろう

ホッとしたように彼は私にキスをする
渇いた彼の唇の感触

きっと彼は変わらないし変われないだろう

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